制作依頼をする前に
準備しておきたいポイント
Webサイトを初めて制作する際、「何を準備すればいいのか…」と悩むことも多いかと思います。しかし、完璧に整える必要はなく、基本の項目を「ざっくり考えるだけ」でも十分です。
このコラムは、Webサイト制作をご依頼いただく際のポイントをまとめたものです。事前の準備が整えば、あとはお任せいただくだけで制作がスタートできます。他に依頼される場合は異なる準備が必要なこともありますので、参考までにご覧ください。
まずは目的を明確に!
サイトがどのように役立ってほしいか?
最初に考えておきたいのは、「Webサイトがどのように役立ってほしいか?」という目的です。
たとえば、以下のような目的が考えられます。
目的の例
- 問い合わせを増やしたい
サービスや商品の情報をしっかり伝えて、見込み客の方から直接連絡をもらえるようにする。 - 信頼性を高めたい
フリーランスや個人事業主としての専門性をアピールして、訪問者の信頼を得る。 - 認知度を上げたい
自分のサービスや商品をもっと多くの人に知ってもらうために、SEOやSNSと連携して活用する。 - ブランディングを強化したい
ブランドのイメージや理念を発信し、顧客とのつながりを深めることでブランド価値を高める。 - 販売を促進したい
商品やサービスを直接販売するためのページを設け、購入までの流れをスムーズにする。
目的が明確になれば、制作の方向性も見えてきます。初めての方も、こうした目的をざっくりと考えていただくだけでOKです。最適なサイト構成を一緒に考えるお手伝いもできますのでご安心ください。
イメージを伝える!
参考にしたい競合URLをリストアップ
次に、「こんな雰囲気のサイトがいいな」と感じる競合サイトのURLをリストアップしてみましょう。デザインやレイアウトがイメージしやすく、制作側に依頼するときに方向性が伝わりやすくなります。
参考にするサイトのポイント
- 色やデザインの雰囲気(シンプル、華やか、信頼感がある、など)
- 使いやすいと感じたレイアウトやメニューの配置
- 特に「このサイトのここが気に入った」という部分
サイトの雰囲気が伝わると、デザインや構成も決めやすくなります。気になるサイトがあれば、いくつかピックアップして参考にしてみましょう。
注意点
凝ったデザインや高機能なサイトは、制作費用が高くなる傾向があります。そのため、予算を考慮しながら、気になるサイトの中で「優先的に取り入れたいポイント」を決めておきましょう。
サイトの配色の色を決めよう
次に、Webサイトの配色について考えてみましょう。カラーは、サイト全体の印象を決める大切な要素です。ですが、すべてを決める必要はなく、「メインカラー・アクセントカラー・背景色」の3色を選ぶだけで、統一感のあるデザインが実現できます。
- メインカラー
サイト全体の印象を決める色。ロゴカラーやブランドカラーがある場合は、これをメインカラーにすると良いでしょう。 - アクセントカラー
ボタンやリンクなど、目を引かせたい部分に使う色。メインカラーとコントラストがある色を選ぶと、視覚的にメリハリがつきます。 - 背景色
主にテキスト部分の背景に使う色。白や淡いグレーなど、メインカラーを引き立てる控えめな色が一般的です。
3色に絞るだけで統一感が生まれ、まとまりのあるデザインになります。メインカラーを決めたら、シン
必要なページをリスト化!
どんなページがあればいいのか?
次に、Webサイトに必要なページをリスト化してみましょう。ここでは「こんなページがあればいいな」というざっくりとしたイメージで大丈夫です。
通常、必要なページを決め、そのための文章を準備することが求められますが、「文章を書くのは苦手…」という方にとっては大変かもしれません。でも、私たちにお任せいただければ、箇条書きで簡単に要点を書き出していただくだけで大丈夫です。そこから内容を整理し、わかりやすいページに仕上げますので、気軽にリストアップしてみてください。
代表的なページの例
- トップページ
サイト全体を分かりやすく案内する「ナビゲーション型のトップページ」にするのがおすすめです。ナビゲーション型トップページは、訪問者が他のページへスムーズに移動できるため、情報が伝わりやすく、ユーザーにとっても見やすい構成となります。 - サービス紹介ページ
具体的なサービスや商品の特徴を説明するページ。1ページには1つのコンテンツに絞ることで、情報がより明確に伝わりやすくなります。 - プロフィールページ
信頼性を高め、訪問者に親しみを感じてもらうために重要な役割を果たします。あなたの自己紹介、経歴、強みや専門性などを伝える内容。 - お知らせページ
イベントや新サービス、キャンペーン情報をお知らせするページ。訪問者に最新情報をスムーズに届けられます。 - お問い合わせページ
お客様が気軽に連絡できるようにするためのフォームや連絡先情報を掲載。 - プライバシーポリシーページ
個人情報の取り扱い方針を明記し、訪問者に安心感を与えます。Webサイトの信頼性を高めるために重要です。 - 運営者情報ページ
運営者の名前や所在地、連絡先などを掲載するページ。透明性を確保し、訪問者に安心して利用してもらうために必要です。
必要なページが決まると、Webサイトの基本構成が整います。まずはリスト化して、ざっくりとイメージを膨らませてみてください。
写真や画像の準備
「自分で用意する」か「依頼するか」
Webサイトの魅力を高めるために、写真や画像の準備も考えておきましょう。ここでは、画像を「ご自身で用意する」か「私たちに依頼する」か、2つの選択肢があります。
- ご自身で用意する場合
サービスや商品写真、ご自身のプロフィール写真など、伝えたい情報に合った画像を準備しましょう。特にオリジナリティを重視したい方には、この方法がおすすめです。 - 依頼する場合
画像選びや撮影に悩むことなく、クオリティの高い仕上がりを目指したい方には、私たちにお任せするのも良い選択です。イメージに合った素材を選定し、Webサイトの完成度を高めます。もちろん、一部はご自身でご用意することもOKです。
画像の準備方法で迷った際は、必要なイメージに合った方法を選びやすいように、選択肢をリスト化して考えてみてください。
お客様はどこからくるのか?
集客方法も考えてみよう
Webサイトが完成したら、それを多くの人に見てもらうための集客方法も考えておきましょう。
実店舗も、よほど立地が良くなければお客様が自然に訪れることは難しく、来店してもらうための宣伝が欠かせません。Webサイトも同じで、集客の仕組みを考えておくことで成果が出やすくなります。
たとえば、集客に必要な構成や内容を事前に決めておけば、検索エンジン対策(SEO)やアクセス解析などの重要な設定や設置もスムーズに行えます。完成後も効果的に運用できるWebサイトを目指せます。
集客の代表的な方法
- 名刺やチラシにURLを載せて配布
名刺やチラシなどの印刷物にWebサイトのURLやQRコードを記載しましょう。名刺は会った方に直接Webサイトを案内でき、チラシはデジタルマーケティングと組み合わせることで相乗効果が生まれ、オンラインへの誘導がしやすくなります。 - 他のプラットフォーム(ブログ)から集客
既に運営しているブログや他のサイトからリンクを貼り、Webサイトを最終的な着地点として誘導する方法です。ブログ記事で興味を引きつけ、詳細な情報やサービスをWebサイトで提供する流れを作ることで、信頼性が高まり、自然な形でアクセスが集まります。
ただし、他のプラットフォームを利用する場合、プラットフォームの仕様変更や規約に左右されるリスクがあるため、言わばコンテンツを「人質」に取られているような状況ともいえます。可能であれば、WordPressベースのWebサイト内ブログ機能を使うことで、蓄積されたコンテンツが自分の資産として価値を持ち続け、長期的な集客効果も期待できます。 - SNSから集客
X(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSを通じて、サイトを紹介したり、お知らせや記事をシェアしたりして集客する方法です。SNSを活用することで多くの人に短期間でリーチでき、効果的な集客が期待できます。
ただし、SNSアカウントはプラットフォームの規約や仕様に左右されやすく、アカウント停止や機能制限のリスクもあるため注意が必要です。安定した集客基盤を築くためには、SNSと併せて、資産として積み上がるブログやSEOコンテンツ、リーチの広いWeb広告も併用することで、リスクを抑えながら継続的な集客が可能になります。 - 検索エンジンから集客(SEO)
Googleなどの検索エンジンで上位表示されるよう、SEOを意識したコンテンツや記事LPを作成する方法です。SEOコンテンツは、一度上位表示されれば長期間にわたって効果が続くことも多いため、コスパの良い集客手段となります。 - Web広告からの集客
検索連動型広告やディスプレイ広告、動画広告、SNS広告など、さまざまな種類があります。Web広告は配信する時間帯や地域、ユーザー属性などを細かくコントロールできるため、ターゲットに合わせた安定的な集客がしやすいのが特徴です。また、効果がすぐに見えるため、短期間での集客を実現させたい場合にも有効です。また、Web広告の遷移先であるLP(ランディングページ)を最適化していくことで、コンバージョン率を高めることができます。
集客方法の方向性が決まると、制作段階から効果的なサイト構成や必要な設定を行えるため、Webサイトの集客力が高まります。まずは、取り入れやすい方法から選び、目的に合った手段を検討してみましょう。
予算に合わせた依頼のポイント
Webサイト制作では、予算に応じた計画を立てることも大切です。ここでは、予算に影響を与えるポイントについて簡単に説明します。
- デザインのこだわり
凝ったデザインやオリジナリティが強いデザインは、工程や制作時間が増えるため、料金が高くなることが一般的です。ご希望に合わせて、予算内での提案をさせていただきます。 - システムや機能の追加
たとえば、お問い合わせフォームや予約システム、会員ページなど、特定の機能を実装する場合は、一般的に制作料金は高くなる傾向にあります。
ご予算に応じた内容で制作計画を立てれば、満足度の高いサイトが実現できます。まずは希望する機能やデザインの方向性をリスト化し、それに合わせた予算の目安を考えてみてください。
未来の利益への投資
Webサイト制作は、単なる支出ではなく、事業の成長を支えてくれる投資となります。Webサイトは、時間とともに売上を育む資産へと成長し、未来の利益につながっていきます。Webサイトを効果的に運営していくことで、持続可能な成功への道を開けます。
これだけ準備できたら後はお任せ
ここまでご紹介したポイントを一通り準備いただければ、すぐにでもWebサイト制作がスタートできます。
ざっくりまとめた情報を私たちにお渡しいただければ、役立つWebサイトに仕上げるための提案から実際の制作まで、すべてをサポートできます。たとえイメージがまだ固まっていない部分があっても、私たちがしっかりとお手伝いをいたします。
水路ができれば水は自然と流れていきます。どうぞお気軽にご相談ください。
Webサイト制作のご案内
初めてWebサイトを持つ方でも安心して使えるサイトを制作します。WordPressをベースにしますので、簡単な修正や更新ならご自身でもおこなえます。